(元)限界高専生の限界日記

元留年生。某化学メーカー工場勤務。

夏始まれど、されど休めず

弊校は最近夏休みが始まりまったのだけれど(特定を防ぐためにわざとお茶を濁していく)、夏休みも研究のため学校に通っている。研究の進捗がよろしくないからだ。

キムワイプおいしい!キムワイプおいしい!

だいたいコロナのせい

一体、今年は初手からひどいムーブであった。

例年なら4月ごろに新学期が始まって、手始めにいろいろな人の論文(卒業生の卒論からネットに転がってる英論文まで)を読んで分野の知識を学んでいく。学生実験と並行して卒研を進め、6月かそこいらには立派に研究生活に染まって…というふうに進んでいくものだ。しかし、今年は初登校が6月というスロースタートっぷりである。

まあ、それでも今なお学校に足を運べない大学のみなさまのことを思えばマシなものではあるが…

 

一応、家で遠隔授業を受けていた時から時間割には卒研の時間が組み込まれていた。その時間を利用して論文を読んでおこう、というわけである。

自分は、その時間就活ばかりしていた。しかも先生のお墨付きで。

 

学生の本分である学問を差し置いてまで、自分の性格とは…強みとは…みたいなことを毎日延々と考え続けていた。その度に、まったく見えない答えに憂鬱になっていたわけである。

勉強嫌いの限界劣等生である自分に「もっと学問の方をやらせてくれ!」と思わせるほどの苦行、もうあんな経験は二度とゴメンだ。

 

暇なのに忙しいという恐怖

そんなわけで、研究のスタートが2か月近くも遅れ、しかも実際に手を動かし始めたのは7月からで、もっと言えば7月から今までやってきたことといえば実験に使う材料を作ることだけで(詳細は伏せますが、5g作るのに手際よくて連続2日くらいかかるんですよ…)、とどめに進捗を報告する中間発表会は夏休み明けすぐに入ってやがって、もうなんというか、ワイは頭イタイイタイなのだった。

夏休み前からも授業の間を縫って実験にいそしんではきたつもりである。それでもこのまま発表するにはあまりにも貧弱な進捗しか得ていない。なにしろ材料を作ってるだけだからな。なので、結局夏休みが始まってからも研究活動を続けていくこととなった。ただでさえいつもより短い夏休みなのに!

今は学校で過ごす時間のほとんどが材料調製の反応完了までの待ち時間だ。なので肉体的な余裕は結構あるし、むしろ最近晴れ続きで心身の調子はすこぶるいいくらいである。

が、こうして研究室で反応を待ちつつ先生の目を盗んでもくもくとどうでもいい日記を書いている間にも月日は進み、期限が迫っている。そんなことを考えていると冷汗がだらりと流れる。

そう、研究結果を早く出さねばと焦る一方、反応時間を待つ間は本当に暇なのだ(5時間くらい待つやつもある)。

ただ、いくら焦ったりわめいたりしたところで反応時間が早くなるわけではない。あと、何も結果を残していないので資料作りも進めようがない。今はただ、目の前のやることに目を向けていくしかないというわけだ。

でも幸せならOKです

現状をぼやいてばかりいるが、別にこの研究生活が心の底から憎いということはない。むしろ今年の夏はこれくらいでちょうどいいとさえ思っているくらいだ。

何といっても、今年の夏は外に出づらい。ただでさえ普段から夏休みは引きこもってゲームばっかりして気だるい生活を送っているというのに、今年は今まで以上に引きこもりが加速して体調を崩してしまうかもしれない。

短い夏休みではあるが、できるだけ心身ともに健康に過ごしたいという気持ちはある。中学生みたいに無限のエネルギーがわいてこなくなった自分にとって、心身の健康はその日の趣味へつぎ込めるエネルギーに直結するからだ。毎朝学校へ行くという目的があれば、多少は生活リズムの整った生活を送る助けになる。

それに、毎日家族以外の人間と意思疎通が取れるというのもいい。こういう長期休暇では、自分みたいなコミュ障さんは人と会わなくなる。人と会わなくなるとなんとなく刺激のない日々になり、虚無的な日々になりがちなのだ…業務連絡やたわいない雑談だけでも、引きこもって誰ともしゃべらないよりかはほどよい刺激になる。

毎日早起きして学校へ行くというとダルい気分になりそうだが、毎日やるべきことがあっていくべき場所があるというのはなんだかんだ言って楽しいものである。

もう少しこの生活を続けてみて、また何かあれば更新する。